トップ菊乃井について
料亭の基本は飯屋です。京都では、最初に料理屋に行くんは、お祖母ちゃんに抱かれたお宮参りの時。次は3つ参り、5つ参り、成人式、結婚の時、還暦や米寿のお祝い、死なはったら法事の席。これらが全部、飯屋の仕事です。
そこで暮らす人の生活の中にあるから、町衆との距離が近いわけですね。普通の人が普通に働いて、人生の節目の日に少しだけ贅沢な気分を味わえる、菊乃井はそんなお店です。お客様の人生の節目や大切なお時間を菊乃井で過ごして頂ける。
だからこそ、これ以上ない素材、最高の技術、最高のしつらえをご用意して、お客様にお喜びいただける精一杯のおもてなしを出来るよう努力しております。
従業員一同、心を尽くしてお迎えさせていただきます。
うちの料理は、「きれい寂び」を心情にしております。
「美しくして浮華ならず。渋くして枯淡ならず」 今風に言うと、「上品で美しくあれ。ひょろひょろした華奢なもんはあかん。渋くても力強くあれ。枯れすぎて弱々しいのはあかん。」というようなところでしょうか。
「侘び寂び」という美意識がありますけど、うちの場合は枯れすぎんように「美味しさと美しさ」を追求しています。 菊乃井は、日々、新しい提案を行い、革新を続けています。 同じことをやり続ける伝承ではなく、変わるものと変わらないものを見極め、革新し続けることで、多くのお客様にお喜び頂ける、「伝統」を築いてゆけると考えております。
だから、料理もしつらえもサービスも、常に見直し続け、よりお客様にお喜び頂けるよう努力をしています。
菊乃井のおもてなしは「凛とした美しいサービス」と「気遣いすれどもおかまいせず」を 信条にさせて頂いております。
お客様とお料理が主役で、しつらえ、お庭等、空間は舞台。 そして、女将や仲居は黒子です。 姿はあるけれども存在が気にならないサービスをするように心がけております。
敷居が高く思われがちな料亭ですけど、お祝いなど特別な日に どなた様でもお気軽にお越し頂き、 素敵なお時間をお過ごし頂けたらと、一期一会の 心で務めさせて頂いております。